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第48話 学生時代

Author: 砺波真帆
last update publish date: 2026-09-10 11:00:00

——愛情は深い方です。きっと。

麻奈はルームランナーの上を走っていた。サンルームには夏の陽が降り注ぎ、室温は空調で快適に保たれている。

昨日は、一晩中蒼生に縋りついていた。この数日、散々迷った末に、とうとう早野を訪ねた。結果、聞かされたのは蒼生は一途で不器用だということ。

……知ってる。きっと、それは間違いない。

走りながら呼吸を整える。

……だけど、どうして私をターゲットにして出会いを仕組んだのか、という答えにはならない。

ここ数日、蒼生はずっと麻奈を気遣っていた。夜はただ麻奈を抱きしめ、優しくその髪を撫でるだけで。

麻奈がただぬくもり欲しさに蒼生を求めた時も、無理をさせないようにそっと包み込み、壊れ物を扱うように溶けるほど優しいキスをして、静かに抱いた。

蒼生の体温に包まれたとき、このまま眠ってしまいたいと思った。何も感じないまま、優しさに埋もれて、考えないことにして。忘れてしまえたら、と。

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